目次
著者プロフィール
(たけい なおや)
東京大学特任研究員
東京大学陸上運動部コーチ
学歴・職歴
2010年3月 龍谷大学付属平安高等学校 卒業
2010年4月 早稲田大学 スポーツ科学部スポーツ学科 入学
2014年3月 早稲田大学 スポーツ科学部スポーツ学科 卒業
2014年4月 東京大学 総合文化研究科広域科学専攻 修士課程 入学
2016年3月 東京大学 総合文化研究科広域科学専攻 修士課程 修了
2016年4月 東京大学 総合文化研究科広域科学専攻 博士課程 進学
2020年3月 東京大学 総合文化研究科広域科学専攻 博士課程 満期退学
2020年4月 東京大学 総合文化研究科 特任研究員 着任
競技歴
2006年 全日本中学校陸上競技選手権大会 男子100m 第5位
2007年 日本ジュニア室内陸上大阪大会 男子60m 優勝
2009年 国民体育大会 少年A男子100m 第3位
2012年 関東学生陸上競技対校選手権大会 男子4×100mR 優勝
2013年 日本学生陸上競技対校選手権大会 男子4×100mR 第2位
自己紹介・ブログ開設のきっかけ
はじめまして、竹井尚也と申します。
私はこれまで陸上競技を行ってきました。特に中学校~大学までは各カテゴリーでトップレベルの競技者として競技を継続してきました。中学校~高校時代は、速く走るためにどうすればよいのかについて、日々情報収集をしたり、考えたりしていました。幸いにも、ある程度正しい情報に触れることができ、他人に誇れるような結果を残すことができました。
大学は早稲田大学スポーツ科学部に進学しました。それまでの私は速く走るために独学で勉強してきましたが、大学では初めてスポーツ科学という学問に触れ衝撃を受けました。いままで独学で学んだことやスポーツの現場で通説となっていることの一定数は間違っていることが分かったのです。例えば、「速く走るためには腿を高く上げなさい」「乳酸は疲労の元である」などスポーツ科学の研究によりとうの昔に否定されたことが、スポーツ現場で訂正されずまかり通っていました。大学でスポーツ科学を学ぶほどに研究の世界と実践の現場の知識に乖離があることに気づきました。それ以来、スポーツ科学研究とスポーツ現場の知識の橋渡しをしたいと思ってきました。
早稲田大学スポーツ科学部を卒業後は、スポーツ科学をさらに深く学び、スポーツ現場に役立つ研究を行うために東京大学に進学しました。東京大学では、特に運動生理学の研究を中心とし、アスリートのパフォーマンスを効果的に高めるトレーニング方策の考案を目指してきました。研究の世界で効果が確認されたトレーニング方策は多く存在しますが、そのすべてがスポーツ現場で利用されているわけではありません。また、スポーツ科学の知見を用いれば解決しうる課題も、現場にはまだ多く見受けられますが、せっかくの知見が活かされていません。
スポーツ科学の知見が現場に活かされない原因の一つとして、研究成果や論文が一般の方やスポーツ指導者の方にはなかなか読み解きにくいということがあると思います。そこで、私は本ブログを介してスポーツ科学の役立つ知見を現場に還元する「橋渡し役」を担おうと決意しました。なるべく分かりやすく明日から役立つスポーツ科学知見を解説していきます。ぜひ、みなさんのスポーツ活動にお役立て下さい!